お客様の依頼でケヤキの無垢板にレーザー写真彫刻をしました。
最初に依頼を受けた時、ケヤキの無垢板を見て、とても雰囲気のある顔をした素材と感じ、良い仕上がりになるだろうと依頼を引き受けました。
写真もレーザー彫刻用に編集し、パラメーターも想定して、いざケヤキにトライ。
ん?レーザー照射を眺めながら、すぐにイメージと結果が違う事に気付きました。そのレーザー照射結果はこの写真です。
レーザー照射した写真を見ると、照射した部分だけ色が変わっている様に見えると思います。でも、よ〜く見ると車が浮かび上がっていますよね。
この様にケヤキの特徴としては、年輪以外の木の繊維部分が浮かび上がり、写真の模様とケンカしてしまう事を発見しました。
ケヤキはレーザー写真彫刻に向かない素材という事です。ただ、文字などを彫刻し黒く発色させることは問題ありません。あくまでも、写真彫刻には向いていないという事です。
樹種により異なった繊維部分の写真になります。ヒノキの様に綺麗な肌の樹種はレーザー写真彫刻には向いていると思います。
写真:左上からケヤキ、桜、ヒノキ(下段)