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画像彫刻(マーキング)データ作成
写真画像を入稿して頂く時の画素数が重要になります。
画素数とは写真画像を構成する縦方向ピクセル×横方向ピクセルの総数になります。その画素数が多いほど鮮明な画像となります。
※ただ、実際に加工する上では過度な画素数は必要ありません。どの程度の画素数で良いのかについて説明致します。

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目次
①写真画像がダウングレードされている。ピクセル数(画素)少ない。
②写真画像が暗すぎる。又は明るすぎる。
③CWレーザーとパルスレーザーの違い。
④ピクセルのサイズ。

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①写真画像がダウングレードされている。ピクセル数(画素)少ない。
レーザー加工する場合にまず重要になる設定値は解像度DPIになります。
DPI(ドット・パー・インチ) 1インチ=2.54cm
解像度DPI=1インチの中のピクセル数
(例)350dpi=1インチの長さの中が350ピクセルで構成されている。

(必要な画素数の参考例)
画像加工サイズ…16㎝×21㎝
dpi値…350dpi(一般印刷プリンター)
16㎝…2204ピクセル  21㎝…2893ピクセル
2204ピクセル×2893ピクセル=637万画素
この加工に必要な画素数は637万画素となります。
参考…iPhone 6カメラ機能:画素数 800万画素

ポイント
レーザー加工において適切なDPI値は100〜200dpi(私見)になります。
加工サイズ16㎝×21㎝に必要な画素数は55万画素〜200万画素で良いことになます。
より鮮明な画像データでないと良い仕上がりにならないという訳ではありません。300万画素程度のデジタルカメラで撮影された写真でも全く問題はありません。
※画像データを入稿する場合に注意する点は、ダウングレードしないことです。携帯アプリを使い画像データを送る場合、サイズを小さくされてしまう場合がありますのでご注意ください。
②写真画像が暗すぎる。又は明るすぎる。
写真をレーザー加工する場合、カラー写真をモノクロ写真に変換します。
グレースケールで色調の度合いの調整が必要になります。
入稿データが暗すぎたり、明るすぎたりした場合、レーザー彫刻に適した調整ができません。入稿データ内容によってはレーザー彫刻不可となる場合もあります。

ポイント
写真をレーザー彫刻表現させる為に必要なのは、レーザー照射を指令する為の情報収集です。それはグレースケールの度合いになります。レーザー照射する、しない。レーザー照射する場合はグレースケールの度合いに合わせてパワーが決定されます。その動作を各ピクセル毎に行います。
仕上がりをイメージしコントラスト、明るさを調整したデータ作成がより良い仕上がりとなります。レーザー加工はデータの指令を忠実に行うだけであり、決め手はデータの作り手となるわけです。

③CWレーザーとパルスレーザーの違い
大きな違いは連続して出力されているか、ON OFFの繰り返しで出力されているかの違いになります。
CWレーザー…連続動作(一般的なレーザー機)連続動作の為、細かい設定が出来ない。
パルスレーザー…ON OFF動作 ピクセル毎にshot数やパワー等、細かい設定が可能。
2者は同じ波長帯10.6μmのCO2レーザーですが、レーザーの発振方法が異なることにより加工方法も異なります。
より緻密な加工を可能にするのがパルス発振レーザーです。

④ピクセルのサイズ
画像はピクセルで構成されていることは説明しました。そしてピクセル数が多いほど、より鮮明な画像となります。その画像の処理方法、例えば印刷、モニターで写す、レーザー加工する。その時に解像度を決定します。レーザー加工する場合の(ここでは写真マーキングが主な加工方法となります。)画像解像度DPI値は50~150dpi程度となります。(パンフレットなどの印刷の場合は350dpi)写真マーキングに使用する入稿データ写真のピクセル(画素数)は300万画素もあれば十分になります。(マーキング加工サイズは約16㎝×22㎝)
では、ピクセルサイズの決定について説明します。
ここではピクセルサイズ=解像度DPI値の設定値がいかに重要かを説明します。解像度DPI値が高ければ綺麗に加工できる。そのことの間違いを理解していただこうと思います。写真は250dpiで加工した写真マーキングです。(全体写真と拡大写真)

写真を彫刻してあることは分かります。

次に解像度DPI値を100dpiに設定した写真マーキングの写真を見てください。

比較すると違いが分かります。レーザー加工において写真マーキングの加工ポイントは解像度DPI値にあることが理解して頂けたでしょうか。
ピクセルサイズについては、1インチあたりのピクセル数=解像度DPI値になりますので、100dpiの場合は約0.2㎜×0.2㎜と言うことになります。説明で使用した写真になりますが、250dpiの方はCWレーザー機で加工してあります。100dpiの方はパルスレーザー機で加工してあります。ビームスポット径についてはCWレーザー機の方が絞れますので小さいです。加工機の違いがある点を考慮お願いします。

投稿日:2017年12月2日 更新日:

Laser職人