レーザー加工する上で必ず直面する問題の一つとして集塵があります。素材へレーザー照射することにより、素材は何らかの変化をします。その時に発せられる物が粉塵や、それに伴う異臭であったりします。レーザー加工を知らないと集塵の重要さに気付きません。レーザー知識ばかりに意識が行きがちになりますが、ここでは集塵に注目してみたいと思います。そして、粉塵もレーザの種類の違いでも異なってきます。今回は、CO2レーザーから出る粉塵について取り上げていきます。
とにかく必ず粉塵が発生します。紙の場合はレーザーを照射すると吸収し、照射された部分は気化し煙(粉塵)が発生します。その粉塵量は紙の厚さに比例して、厚ければ多く薄ければ少ないです。匂いは木材が燃えたときに発する匂いと近いです。重要なことは発せられた粉塵を素早く処理することです。多く見られる処理方法は加工台をパックし上下から粉塵を集塵します。プロッタータイプではガスを噴射しながらの加工になりますので下側の集塵能力を重要視した機能になっていると思います。ただ、上に抜ける粉塵は集塵能力が劣っていると粉塵が充満してしまう傾向があります。粉塵は設備へのダメージにつながり、故障の原因となります。いかにして素早く粉塵を処理するのか。レーザー加工において見落としがちになりますが、とても重要なポイントです。(集塵システムメーカー:(株)アフレアー)
レーザーと粉塵
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