PET0.2㎜フィルムの穴開け加工
PET0.2㎜フィルムに直径0.6㎜の穴開け加工トライです。ビームスポット径は約0.15㎜なので、0.15㎜の穴を開けることは容易です。フィルム厚に応じてビームのショット数とパワーパラメーターを探し出します。後はビームが照射された点部分の素材が気化して約0.2㎜の穴が開きます。。ビームスポット径を利用したの穴開けは比較的簡単な加工です。
今回のトライは直径0.6㎜なので円を描く必要があります。その場合抜きカスが発生しますが、その抜きカスが厄介な問題になります。熱影響による素材の収縮で、抜きカスが素材に付着してしまいます。直径1㎜程度の大きなになれば抜きカスを安定して落とせますが、それ以下になると穴開けのパラメーター設定が難しくなります。写真は直径0.6㎜に対して加工後の熱影響です。約0.2㎜の熱影響があります。抜きカスの処理は、熱影響を抑えるためパルス幅を短くピークパワーを高めて加工しました。ただ0.6㎜以下になると熱影響により抜きカスが残る場合があります。