SUS430ステンレスマーキング_テクニック
素材は同じステンレス製のカードケースですが、ちょっとした手を加えることで、全く違う雰囲気に仕上がります。ステンレスは光沢があった方が高級感も有り、見た目も美しいです。代表的な表面加工ではヘアラインがあります。ヘアラインは同一方向にラインが細かく入ることで引き締まり、光が乱反射することで程よい光沢に仕上り高級感が出ます。今回は2種類の表面加工のステンレスカードケースへデザインマーキングし違いを検証しました。
ステンレスカードケースは一般的な430ステンレス素材にヘアラインが入っています。
先ずは、そのままの状態でカードケースへデザインをマーキング(黒発色)をしてみました。デザイン内容は別にして、良い感じでマーキング出来ました。このデザインは5㎜角の正方形にハッチングピッチを何パターンか作り、発色度合いに変化を与えてあります。
そのままの状態のカードケースでは見る角度により光の反射が強く感じられ、マーキングしたデザインが見づらい角度があります。スレンレスのきれいな光沢が邪魔をする事もあります。
次はステンレスのヘアラインをもっと荒らしてみました。ただ単にサンドペーパーで擦るだけでは表面に傷が付き汚くなるだけですが、更により細かく傷が分らなくなるくらいに磨きを入れると、マット状態になってくれます。マットになることで光の反射も抑えられ、マーキングしたデザインも見やすくなります。ヘアラインとは全く異なる雰囲気を出してくれます。