YAGレーザー

微細マーキング50μ

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CO2レーザーとYAGレーザーの違い

CO2レーザーとYAGレーザーを比較するとエネルギーへの交換方法と波長に違いがあります。そして素材への吸収も違います。加工目線から大きく分類すると、金属への加工には1μ波長帯であるYAGレーザー、金属以外への加工は10μ波長帯のCO2レーザーが加工に適しています。今回のトライではFC岐阜のエンブレムを違う素材(アルミと紙)にマーキングしました。双方とも表現可能な限り加工サイズを小さくした、微細マーキング加工になります。トライの詳細は、1μ波長からなる約50μのビームスポット径と10μ波長からなる約150μのビームスポット径でどこまで表現出来るのか?データ作成テクニックと加工テクニックを使い限界を表現して見ました。
先ずはCO2レーザーマーキングですが、スポット径が約150μありますので、150μ以下の線を描くことは出来ません。そこを無視したデザイン構成をマーキングすると全て塗りつぶされてしまうかもしれません。従って、スポット径を考慮したデザインデータ作成する必要があります。トライ写真はCO2用にデータ補正してあります。

次はYAGレーザーマーキングになります。YAGレーザーのスポット径は約50μであり、CO2レーザーの約1/3です。より繊細な表現が可能となります。スポット径が小さくなれば、デザインサイズを小さくしても表現可能です。写真はCO2レーザーの半分以下のサイズをマーキングしてあります。

-YAGレーザー


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