樹脂発色
YAGレーザーでPS樹脂へマーキングトライです。素材はPSと明記してあるのでポリスチレンだと思います。樹脂の色は白色です。樹脂は熱影響を受けると溶け出してしまうので、エネルギー量の調整が難しい。パルス幅を制御して良い条件を見つけ出すとより効果的な結果が得られると思います。ただし樹脂成形品の場合は、レーザーマーキングを施すことを前提に原料ブレンドされていることが少ないので、毎ロット同じ発色度合いにマーキングすることは難しい。それと樹脂の種類はとても多い為、それぞれの素材特性を知ることも重要になります。
トライではスキャンスピードとパワーで良い条件を見つけ出そうとしましたが、どうしても熱影響を受けてしまい熱ダレを起こしてしまいます。テスト機はパルス制御が出来ないため、ビーム焦点を外しエネルギー量を小さくする事を試してみました。
写真はゼロフォーカスとデフォーカスの熱影響の違いです。ゼロフォーカスでは熱ダレが起きています。デフォーカスは熱ダレは起きていませんがシャープさに欠けています。どちらが良いかは見解の違いがあると思います。