CO2レーザーを用いて写真やデザインを木製品に印字します。伝える表現方法が難しいですが、印字すると言う表現よりも『焼付ける』、『彫刻』、『マーキング』と言った方が良いでしょうか。
そのレーザー彫刻をパルス発振レーザーを使うことにより、とても幅広い表現方法が可能となります。もちろん連続発振CWレーザーでも写真のレーザー彫刻はできますし、悪くないと思います。ただ、連続発振ではコントロールしきれないことをパルス発振ではカバーできる。その違いを少し伝えたいと思います。
大きな違いとしては、パルスレーザーはレーザー照射をON OFFと繰り返し制御している。ON OFFは1秒間に何万回も繰り返しているので目視では確認できませんが。一方で連続発振レーザーは、連続で出力しています。
その発振制御の違いがレーザー照射制御の大きな違いとなって結果も大きく異なります。
写真はヒノキの年輪をレーザー彫刻で表現したものです。
中心から外側に向けて薄くなる様にグラデーション表現しました。濃い所は約0.2㎜の点を0.3㎜ピッチで10ショット照射しています。薄い所は 0.6㎜ピッチで7ショット照射しています。こんな感じで条件を変えればグラデーション表現も可能です。連続発振レーザーではどうなるのかトライしていませんのでわかりませんが。
この様にパルス発振レーザーではアイデア次第で色んな表現が可能となります。
レーザーマーキング技術
投稿日:2017年7月30日 更新日: