プロッター式レーザー加工機
今回紹介するレーザー機は、パルス発振CO2レーザーを搭載し加工エリア(座標XY)をリニアモーターで制御するプロッター式レーザー機になります。今回視察したプロッター式レーザー機にはリニアモーターが搭載されておりNC制御により加工精度を出しています。非常に素晴らしいレーザー設備でした。
例えば同じ発振器を搭載していても、スキャナ式とプロッター式では大きな違いがあります。スキャナ式は集光レンズを固定しミラーを制御して加工します。プロッター式は集光レンズをXY軸に駆動制御して加工します。スキャナ式はビームに角度が生まれるのに対し、プロッター式はビームが垂直に照射されます。どちらかが優れている事では無く、素材や加工目的により効果的な方式を選ぶことが高品質な製品につながります。
視察したプロッター式レーザー機で5㎜アクリル板の切断トライをしましたが、その切断面の品質はとても綺麗に仕上がります。切断時に発生するガスの付着も抑えられており、今後の加工受注に大きな力となりそうです。
レーザー:パルス発振CO2レーザー(9μ)
最大加工エリア:1000×2000㎜
加工素材:PET/PE/PC/PP/アクリル
写真:切断面の違い
①:プロッターの切断面
加工面が鏡面処理されていて美しい仕上がり。②とは切断面の仕上がりに差があります。
ビームによる影響は半分の0.17㎜になります。