アクリル導光板ドットマーキング~NO.4完~
ドットマーキング導光板のトライ最終になります。ここまで何度もトライする中で予想外の問題点が数多く出てきました。一つ改善すると新たな問題点が。その繰り返しで、結局元に戻ったりもしました。一番大きな問題点は、LED光を入れると全ての粗が分かってしまうことです。100μの誤差が発色により分かってしまいます。スポット径以下の寸法ズレが発色の違和感となり、製品として成り立ちませんでした。そして、もう一つの大きな問題点はLED光の入射方向により見え方が違う事です。下からと横からでは違いがありました。これはスキャナ制御でドットマーキングをすることによりビームの入射角が生じます。この入射角が発色の違いとして現れたわけです。
設備のスキャナエリアは150㎜x150㎜です。仮に製品サイズが150㎜以下であれば、何の問題も無く製作することができます。そのサイズを大きくしたいから、色々な問題が生じてしまうことです。トライで掴めたことは、計算上では製作可能であっても、スキャナ制御のレーザーの特性上、限界があることです。その限界をパターンの組合せでズレを分かりにくくすることは出来ました。しかし、、、やはり当初の目的でもあった均等配列されたドットパターン導光板を形にしたい!諦めずトライを繰り返し、ここまでたどり着けました。100%光のギャップは無いかと言えば、見る方向によりギャップを感じる部分はあります。今後は製品として受け入れられるかどうか、色々な場で発信していきたいと思っています。
製品サイズとしては最大ワークエリアが450㎜x750㎜なので、ワークエリア以内で最大限大きな製品が出来るように調整していきます。加えて安定して製作できるかの検証もしていきます。
(写真)導光板サイズ:300(H)x400(W)㎜