PET0.05㎜フィルムへのドットマーキング加工
PET素材とCO2レーザー波長の加工相性は非常に良いです。その中でもCO2波長である短波長9.6μm波長はPET素材への熱影響も抑えられ切断やマーキング加工に最適なレーザー波長です。今の設備は10.6μm波長帯であるため、10.6μm波長での検証になります。
レーザー発振器はパルス発振器を搭載しドットマーキングなど、パルス発振を有効に使える加工に強みを発揮します。パルス幅を制御することで熱影響を最小限に抑えることが可能となります。
このトライはドット間密度をどこまで細かく出来るかを検証します。加工痕をパルス制御により最小サイズに抑え、尚且つ熱影響を抑える。実際の加工では想定外の影響が出たりします。一つ一つの問題点をクリアし安定した加工方法を構築していきます。
熱影響を抑えた加工ですがドットの大きさにバラつきがあります。もう少しパラメーター設定を変える必要があります。
パラメーター設定に調整を加えました。ドットの大きさにバラつきが少なくなりました。
課題は熱影響による素材の反り変形です。素材の厚みを上げるなど、熱影響による対策が必要です。