Laser 加工技術

パルスレーザーで折り線を加工

投稿日:2017年5月16日 更新日:

CW連続発振とパルス発振レーザーの違いで、出来る加工と出来ない加工を例に上げてみます。
前回のbirthday cardの加工に施してある折り線ですが、写真でも分かるでようか?折り線が太いですよね。
ここに加工の工夫が詰まっています。CW連速発振レーザー機では、1本の線としてハーフカット状態で線を入れる事は可能です。それを約1ミリの幅で削り取る事はどうなのでしょうか?出来ない事はないですが、相当の加工時間も必要になります。何より連続発振では熱影響が大きく、素材へのダメージが避けられません。総合的に判断して、この加工は厳しいですね。
そこで!パルス発振レーザーの威力が発揮されます。パルス状に出力されるレーザーは熱影響を最小限に抑えられます。しかもガルバノスキャナで高速に加工が出来るので加工時間も短くて済みます。
でも、なぜ折り線を太くするの?ただの1本の線でも良いのでは?とても重要な訳があります。太くする事でとても折りやすくなります!
是非お試し下さい。加工のご要望はジーパックスで承ります。

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