PET素材にレーザーマーキング加工
CO2波長10.6μmをパルス状にPET素材へ照射します。10.6μm波長はレーザー波長の中でも最も長い波長帯であり、レーザーを照射すると素材は熱影響により何らかの結果が得られます。PET素材は吸収率も良く、CO2レーザーの加工素材としては適しております。パルス発振の特徴としてパルス状にレーザー照射します。照射時間に言い換えるとON、offを高速に繰り返していることになります。そして、そのパルス数をコントロールすることで、熱影響の制御を行います。
パルス数を少なくすると1ショットのエネルギー量が増えピークパワーは高くなり、パルス数を増やすとピークパワーは低くなりますが、素材への照射時間は増えます。パルス発振制御では素材への熱影響をコントロールすることで、加工品質を高めることが出来ます。
この加工トライでは、より密度を高く、尚且つ素材への熱影響を抑える。言っていることは矛盾してしまいますが、どのレベルまで密度を高められるかトライします。
3枚の写真は同じ図面を条件を変えてトライしてあります。
点の数量は3枚とも同じですが、加工痕の密度は3枚目が高いです。
今後は加工点を増やして密度を高めていきます。