御影石への画像彫刻
石の種類にもよりますが、石へCO2レーザーを照射すると表面にクラックを入れることが出来ます。石の中でも磁器タイルなどへはレーザー照射しても吸収しずに反射してしまいます。今回のトライは御影石への画像彫刻です。御影石への吸収はそれほど良いとは思へませんが、画像彫刻には問題ないと思います。
熱を入れ過ぎると焼けた感じに(茶色ぽく)も見えるので、深く彫刻することは出来ません。なるべく黒い御影石を選び、尚且つ無地に近い物を選ぶと良いと思います。もちろん表面は本磨き加工で鏡面の状態がベストです。
ここでのポイントはレーザー照射したことにより、素材がどの様に変化するかを理解しているかです。例えば木にレーザー照射すると熱影響で黒っぽく発色します。アクリルは白く発色します。御影石も白っぽく発色します。レーザー彫刻では、データ上黒い部分をレーザー照射し、白い部分はレーザー照射しません。木のように黒く発色する場合は、そのままのグレースケールデータで加工しても問題ありませんが、御影石のように白く発色する場合は、グレースケールデータの中で白い部分をレーザー照射する必要があります。つまりグレースケールを反転する事が必要です。そうすれば加工後はイメージ通りに仕上がると思います。
元写真画像:トイプードル
画像処理:反転処理
レーザー彫刻①・熱影響が強く茶褐色になっています。1ピクセルへのショット数が多すぎたと思います。
レーザー彫刻②どちらが良いかは好みによると思います。画像処理で少し違いを作ってあります。