CO2レーザーの選択
一言でCO2レーザーと言い表しますが、色々なタイプがあり加工目的に合わせてレーザータイプを選択することが重要です。波長も10.6μと9.6μがあったり発振タイプも連続発振とパルス発振があります。それぞれ特性に違いがあり、レーザータイプの選択にはCO2レーザーに対する知識が必要です。そして加工したい素材とのレーザー相性など吸収に対する知識も重要です。よくCO2レーザーで加工可能な素材リストが紹介されますが(私のHPでも紹介しております。)あくまで加工可能レベルであり、加工品質に対する情報は少ないです。オペレーター目線から加工品質、コストパフォーマンスについて考えてみたいと思います。メーカーとオペレーターでは捉え方にギャップがあると思いますから、、、。
先ずは手頃なCO2レーザーとして人気のあるプロッター式のCWレーザー(連続発振)です。このタイプを扱うメーカーは多く、価格帯の幅も広いです。簡単には加工エリアが広く高出力であればあるほど値段は高く、その逆が低価格となります。このタイプは需要が多い事もあり幅広くラインナップがあります。価格帯では30万円~600万円程度。本当に幅広くあります。補足になりますが、レーザー発振器は消耗品です。使用頻度により寿命年数が変動します。要は使用時間と比例して出力値は低下することになります。この点が盲点にもなっていますが、この消耗部品を考慮し加工目的に合わせた機械選択をしたいところです。レーザー加工請負として、店舗に1台設置して名入れなどいれるため、研究のため、それぞれの目的が違えば選択も変えるべきだと私は考えます。レーザー加工請負としてならば、発振器の信頼性が重要になり高価格帯になるでしょうし、名入れなどの付加価値としてならば、低価格帯で十分だと思います。
加工素材、加工品質、使用頻度、選択のために総合的検討が必要です。
写真は紙のレーザーカットですが加工品質に大きな差があります。同じCO2レーザーでカットされていますが、レーザータイプが違うと結果にも違いが出ます。